映画だけにこだわる?ドラマに出演しないスターたちの事情

映画には継続的に出演しても、ドラマでは姿を消した俳優たちがいる。毎年映画には1~2回ほど出演しても、ドラマにはいつ出演したかさえもよく分からない俳優たち。彼らをドラマで見たがるファンの気持ちは強まる一方だが、憎らしいほど映画にばかり出演する。それはなぜだろうか。
昨年トップ俳優チャン・ドンゴンがSBSドラマ「紳士の品格」を通じて12年ぶりにドラマに復帰し、大きな話題となった。チョ・インソンもまた、来月の頭から韓国で放送されるSBSドラマ「その冬、風が吹く」を通じて8年ぶりにドラマに出演する予定で、期待を高めている。このように2人のトップスターのドラマ復帰は、ファンにとって嬉しい知らせだった。チョ・インソンと共に「その冬、風が吹く」で共演するソン・ヘギョも、暫く映画に集中しており、5年ぶりにドラマに復帰することで、熱い関心を受けている。現在韓国で放送中のMBC月火ドラマ「馬医」のチョ・スンウは、デビュー以来初のドラマ撮影に臨み、注目を浴びた。
しかし、依然としてドラマではなかなか見られない俳優たちが数多くいる。デビューしたばかりの頃や新人の頃は、頻繁にドラマに出演していた俳優たちも、いつからか映画ばかり、CMばかり撮っている。トップスターほどその現象は著しい。トップスターであればドラマのキャスティングの際もドラフト1位として挙げられるが、出演に繋がることは少ない。ドラマ制作会社やテレビ局から何度もオファーをしても、映画撮影を理由に、または台本への確信がないと断るケースが多い。
それではなぜ、俳優たちはこれほど映画だけにこだわり、ドラマは避けるのだろうか。通常、出演料で判断するとしても、ドラマの方が遥かに多くもらえる。例えば映画1本で5億ウォン(約4200万円)の出演料を貰うトップ俳優が、海外での影響力も強い俳優であった場合、ドラマの出演は1話あたり6千万ウォン(約504万円)から1億ウォン(約840万円)の出演料となる。全16話のドラマを基準に計算しても、ドラマ出演料の総額は映画の出演料を上回る。
このようにドラマが収入の面で映画を圧倒するにもかかわらず、ドラマへの出演が少ない理由は、俳優たちの個人的所信と制作環境の限界だと見られる。
ある有名マネジメント会社の関係者は「トップ俳優であるほど、事実上の収入や付加価値の問題は、作品選択の基準にならない。ドラマが収入の面で利益になるとしても、制作環境の問題、演技の流れにおける映画との違い等が悩みの種となる」とし、「事実上、直前にページ単位で渡される台本、生放送に近い撮影が慣行のようになってしまった韓国ドラマのシステムを理解し、そこに適応することはなかなか難しい。特に映画に慣れている俳優たちは、ストーリーの展開と感情の流れ等を重視するが、ドラマの撮影ではこの流れを作ることがなかなか難しい。ドラマに出演したくても、システムの限界から躊躇い、断るケースが多い」と伝えた。
また他のマネジメント関係者は「映画だけにこだわるのではない。本当に出演したいドラマもある」としながらも「地上波ドラマは映画に比べて表現の自由の保障が難しいのが事実だ。例えばタバコを吸ったり、悪態をつくなども許されないので、キャラクターや演技による表現において、もどかしさを感じる俳優も多い。また、時間に追われ、放送時間に囚われるドラマ環境の基本枠を不便に思う場合、ドラマへの出演は難しい」と語った。
OSENより
韓国ドラマの制作環境が、かなり厳しいので、改善されないことには
この傾向は、もっと増えてしまうかもしれませんね。

スポンサーサイト